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by tsukushi--juku
土筆塾主宰・土屋春雄のブログ

軍事力の行使で平和はもたらされない
   軍事力の行使では、平和はもたらされない

フランス・パリで同時多発テロが起こった。テロはどのような理由があっても許せない。事件の詳しいことは報道に任せるが、フランスが近年中東アフリカで軍事介入を強めている。そのなかで起こったことは確かなようだ。
 軍事介入はテロを引き起こし、テロの拡大はさらなる軍事介入を引き起こす。これは今回だけではない。アメリカは14年8月にイラク北部で、翌年9月にはシリア領内で空爆を繰り返してきた。病院施設への空爆は、多くの病院関係者、患者を殺傷した。まだ、記憶に新しい。米軍主体の空爆はすでに8000回に及ぶという。大国の度重なる軍事介入、軍事力の行使はテロを一層拡大させてきた。軍事介入とテロ、その連鎖の中には平和はない。
軍事力を「抑止力」とする安倍政権の道は、決して平和につながる道ではない。安保法制=戦争法の先に平和はない。日本は、今こそ憲法の「平和主義」の旗を高く掲げるべきなのだ。

「…日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われら安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは全世界の国民が、ふとしく恐怖と欠乏から免れ平和の内に生存する権利を有することを確認する。
 われらは、いずれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従うことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立とうする各国の責務であると信ずる。
 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力を挙げてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。」(憲法前文)

 現実的ではない、というかもしれない。だがこれこそが真理なのだ。日本が、世界が平和に生きて行く何よりの保障なのだと私は信じる。
by tsukushi--juku | 2015-11-20 22:21