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by tsukushi--juku
土筆塾主宰・土屋春雄のブログ

[生きている限り、この一筋の道を」
          子らと日本の未来を戦争の危険にさらしてはならない
           ―『命ある限り、この一筋の道を』出版に当たってのご挨拶

人生最後になるかもしれない本を出版しました。『生きている限り、この一筋の道を―自分史に代えて』というタイトルの本です。81歳。そして日本共産党に入党して61年。一筋に歩き続けてきた足跡を振り返り、残りの人生を悔いなく歩きたい、そうした思いを込めた本です。
現在の土筆塾を開設したのは42歳の時。土筆塾は38年目を迎えています。土筆塾で子どもと歩んだ日々は『学び創り遊ぶ』(毎日新聞社)、『心を育み心をつむぐ』(八重岳書房)、『子を思う』(ふきのとう書房)、『生きる力と優しさと』(毎日新聞社)の四冊の本と、『土筆塾三〇年と土筆通信1〇〇〇号』、『普段着の子どもたち』、『子らの未来と日本の未来のために』、それに私の歩みを重ねた『私の少年期と青春の断面、そして家族のこと』の四冊の小冊子、『続・子らの未来と日本の未来のために』の電子書籍(アマゾン)で書いてきました。(小冊子は部数限定でしたから目に触れることが少なかったと思います)今回の本は塾の活動、子どもたちのことにはあまり触れず、私自身の人生そのものを振り返っての『自分史』としました。と言っても、その都度の歩みを歴史に照らして年代を追って書いたというものではなく、いわば心の自分史的なものにしました。
 今までの本の中で、私は日本共産党員であることを名乗ったことはありませんでした。しかし自分史を書く以上、一共産党員としての立場を明らかにしないわけにはいきません。私が今日あるのは、共産党員であることと切り離すことはできませんし、私は共産党員であることを誇りに思って生きてきたからです。土筆塾も、共産党員だったからこそ成り立ってきたのだと思っています。
 今、日本は、安倍自民党政権のもと、日本を「戦争する国」に引きずり込む極めて危険な暴走を始めています。私は小学五年生まで、軍国主義政権下の戦前の教育を受けて育ちました。伊豆下田の山の中育ちでしたから直接戦火にさらされたことはありませんでしたが、あの侵略戦争がもたらした自国民310万人の犠牲と、アジア諸国民1000万人超の犠牲を忘れることはできません。日本を再び戦争の危険にさらしてはならない、アメリカと共に「殺し、殺される」危険に若者・未来の若者たちをさらしてはならない。強くそう思います。
 日本が、太平洋戦争という犠牲の上にかち取った平和憲法、とりわけ戦争放棄を高らかに宣言した第九条を変えさせてはならない。どのような事態であったとしても、九条を掲げた不断の外交努力で、日本と世界の平和に貢献する道を貫かなければならない。 
 私の残された人生を、あの戦前の弾圧に抗して、戦争に反対し続けた日本共産党の一員として貫き通さなければならない。それが子どもたちと日本の未来に対する私の責任であると信じています。これからも『命ある限り、この一筋の道』を歩き続けます。
 今回の本は、その決意を込めて書いたといってもいい。私のそんな思いを是非汲み取ってほしい、強くそう願っています。
 1800円という高価な本になりましたが、ぜひご購読いただきたいと思っています。(ご連絡いただければ送ります。)

 2015年 5月          土筆塾    土屋春雄 
by tsukushi--juku | 2015-05-15 08:43