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by tsukushi--juku
土筆塾主宰・土屋春雄のブログ

山芋(自然薯)
               早く山芋(自然薯)掘りに行きたい

 歴史的な総選挙も終わった。自公両党の議席が3分の2を超えた。安倍政権の暴走はますます加速するだろう。52%そこそこの低い投票率と、小選挙区制と言う政権党に極めて有利な選挙制度に支えられた、大量議席の獲得と言うことには違いないが、残念だ。だが、一方で安倍政権に真っ向から対決した党が大躍進したことは、国会内ではもちろん、様々な分野での国民の運動と結びついてさらに大きな力を発揮することも確かだろう。

ところで選挙中は何かと忙しくて、私の楽しみの一つ、山芋掘りに行けなかった。11月に入って3回程出かけたが、11月後半から12月は、全く出かけていない。まだ10本近く見つけてあるから何としても掘りに行きたい。選挙が終わったら、そう思って我慢してきた。
 山芋は、12月に入ると蔓が枯れて節々から飛んでしまうから、見つけることは出来ないが、まだ蔓が飛んでしまわないうちにちゃんと印をつけておいたから、誰かに掘られてしまわない限り、3月ぐらいまでは掘れる。
 この周辺では林も少なくなったし、残っている林も下刈され、整理されてきて、山芋も少なくなった。まだ下刈もされず、ぼさぼさの林か、林の際でないと山芋はない。そんな場所を求めて、今では15分近く自転車を走らせることになる。
 山芋掘りの道具は、穴掘り用の細身のスコップと、突き鍬とよんでいる背丈ほどもある柄の先に、細身の鍬の刃先がついているものだ。鉈も用意する。鋸も持ってはいくがこれはよほど太い根っこが邪魔をしていない限り使わない。
 山芋は蔓の太さによって芋の太さに見当がつく。掘り下げる穴もそれによってやや大きめに掘るかどうかを決める。掘り方は人によっても違うだろうが、私は直径約30㌢㍍程、芋の太さにもよるが1㍍程掘り下げる。地下20㌢㍍ほどは細いが、その辺りから赤土になり、芋も太くなっていく。土の固さ、木の根の具合で、横に曲がったり、枝芋になったりで、ほぼ真っすぐなものはそう多くはない。掘り下げるに従って穴は暗くなり、芋が降りているのが見にくくなる。だから時々グサリと芋を傷つけてしまう。また1㍍以上の大物になると最後まで掘るのはかなり難しい。特に最近は根気も続かなくなって「まあいいや,この辺で折っちゃえ」と言うことにもなる。掘り上げるのに、何せ1時間以上はかかるからだ。
 正月は、大島のわがログハウス風の別荘に行って山芋掘りをするつもりで、夏に周辺を回って10数本見つけ、印をつけてきた。ところが正月大島にはいかないことになった。3月春休みに行くことになるだろうから、その時までお預けだ。
 付け加えておくが、山芋は掘った後、必ず穴を埋めておくのがエチケットでありルールでもある。以前は、この辺りでも穴の開けっぱなしと言う場面にも出会ったが、最近は掘り手もいなくなったのか見かけなくなった。しかし大島では穴を埋めていない場面によくぶつかる。これはルール違反だ。
 
 私は伊豆下田の山の中育ちで、子どもの頃から山芋掘りはずいぶんやった。たいていとろろ汁か、甘辛く煮付けて食べたが、私は、とろろ汁はそれほど好きではなかった。ただ掘るのが好きで、掘り下げるに従って太くなっていく感触が何とも言えなかった。今ではとろろ汁も好きだし、煮付けて食べるのも好き、また、だんご汁のように、すりおろした山芋を澄まし汁に浮かせて食べるのも好き。千切りにしてハナガツオを振りかけて食べるのも好きだが、人にあげて喜んでもらえるのもいい。もちろん掘る楽しみは子どもの頃と変わりはない。
 選挙も終わった。私が一票を行使した政党が大躍進したのだから、山芋掘りも気分良く行ける。
 早く山芋掘りに行きたい!
by tsukushi--juku | 2014-12-15 20:57