人気ブログランキング | 話題のタグを見る


by tsukushi--juku
土筆塾主宰・土屋春雄のブログ

歴代首相に年2000万円の献金
             「関電、歴代首相に年2000万円
                      計7人、72年から18年献金」

 7月28日、朝日新聞が一面トップで報道した記事の見出しだ。
関西電力で政界工作を担当した元副社長が、実名で朝日新聞の取材に応じたという。少なくとも1972年から18年間、在任中の歴代首相7人に『盆暮れに1000万円ずつ献金してきた』と証言したという。政界全体に配った資金は年間数億円に上ったと報じている。つまり与野党幹部へ200万円~700万円、年計数億円という。そして驚くことにそれらの献金の原資はすべて電気料金だったというのだ。
 詳しい報道はお読みになった方も多いだろう。「原発利権を追う」というこの連載記事は、さらにその4で、「官僚、政治家、学者との宴席代も本社や支店長の専用車、専用運転手、役員のゴルフ代もすべて電気料金」からだってと報じている。
確証はないが、おそらくこうした献金は関西電力だけではあるまい。さらにこうした献金は過去の話だけではないだろう。現在も水面下で進行しているに違いないのだ。
 私は土筆通信1266号で「原発再稼働は許せない」という文章を書いて、その中で安倍政権、電力業界が一体となっている実態を、原発関連企業から自民党への献金の面から書いた。011年、3月11日以降日本電機工業会5000万を筆頭に6億円の献金が、(うち民主党へ2億4950万円)配られている。
 7月19日安倍首相は福岡市内で九州電力会長ら九州の財界人と会食し、鹿児島川内原発の再稼働を要請され「川内は何とかしますよ」と応じたということが報道された。
 自民党のエネルギー基本計画案は原発を「重要なベースロード電源」としている。原子力村、財界の要望にこたえて、川内原発を突破口に原発再稼働に向けて急ピッチだ。
 朝日新聞の取材に実名で応じた関電元副社長の告白は痛烈な自己批判であり「このまま黙り続けることのできなかった「良心」であったのだろう。(7月31日・記)

  
by tsukushi--juku | 2014-07-31 21:27