土筆塾主宰・土屋春雄のブログ

忙しい日は続く
             猛暑の中、いそがしい日が続く

 7月31日で塾も夏休みに入ったが、忙しい日は続く。8月1日から4,5日大島に行ったが帰った日から大車輪の忙しさ。8月8日「緊急!戦争法案を学び、語りましょう」という集会を「ころぽっくるホール」で開き、講師に弁護士さんを招いた。国会の論戦に呼応する、「戦争法案」廃案の運動は日増しに広がっているが、清瀬でも何かしなければと言う、やむにやまれぬ人たちが80名近く集まった。
 10日には駅頭でのリレートークと署名、今度は15日のリレートーク・署名活動と、清瀬でも運動が広がっている。戦争法案の憲法違反はもはや明確。加えて4月27日に日米で合意された「日米軍事協力の指針」(ガイドライン)の実効性を先取り、自衛隊の、陸・海・空をまとめる「統合幕僚監部」が、法案成立を既成事実とする作戦実施計画を立てていることが暴露され、答弁不能に陥って、国会論戦は中断したままになっている。
 戦争法案は、憲法違反と日米防衛協力推進、というアメリカの補完部隊としての性格が明らかになってきた。
 子どもたちの未来を戦争の危険にさらしてはならない。戦争への危険は動き出したら止めることはむずかしい。子の親として、孫の祖父母として、後悔しない行動を取りたいものだ。
 土筆通信もしばらく書いていない。読者に向けての発送も遅れてしまって、12日やっと50通を超える通信を発送した。

  安倍政治の本質

 ところで、安保法案に反対する多くの国民各層の声を聞こうともしない、安倍首相と安倍内閣の本質は何か。少し考えてみたい。以前、土筆通信で、私は安倍内閣の19人の閣僚のうち15人が、日本最大と言われる右翼団体「日本会議」議員懇談会のメンバーである異常さについて書いた。閣僚だけではない。自民党を中心に、2014年の時点で289名の国会議員が超党派で参加している。維新の党、民主党、次世代の党の議員も一部加盟している。
 特別顧問には麻生太郎副総理、相談役に谷垣禎一自民党幹事長、会長、平沼赳夫、会長代行、額賀福志郎、副会長、安倍晋三総理、石破茂、小池百合子、菅 義偉官房長官、中谷 元防衛相、古谷圭司、山崎正昭、幹事長下村博文文部科学相、事務局長萩生田光一の面々だ。会員まで上げたら紙面がなくなってしまう。
 さて、問題の『日本会議』とは何か。

 「日本会議」6大スローガン

①憲法改正、②教育基本法改正、③靖国公式参拝の定着、④夫婦別姓法案反対、
⑤ よりよい教科書を子どもたちに、⑥日本会議の主張の発信
 これだけではわかりにくい。例えば今回の戦争法案との関係でいえば、『不戦と戦力不保持を定めた憲法9条への攻撃、を続け「国防体制充実のための憲法改正」を主張、「集団的自衛権」行使を容認し、自衛隊法改正など、「有事法制を整備して、軍備強化で世界平和に貢献する」という主張、侵略戦争であったことを否定、愛国思想育成、権利偏重批判、などなど政治、経済、福祉、教育など、その影響は各分野におよぶ。
 しかも注目しなければならないのは、北は北海道から南は沖縄に至る全国47都道府県や、地方議会に活動の手を広げていることだ。
 8月12日付け新聞に、兵庫県姫路市で「駅前文化祭」中止させると言う報道があった。「アベ政治を許さない」のポスター撤去やビラ配布、ビラを掲げるパフォーマンスの中止を求め、使用許可が取り消され、中止に追い込まれたと言う。「権力風刺の表現行為をさし止めたことは極めて重大な、憲法上許されない行為」として提訴していると言うが、こうした動きは全国でいろいろな形で現れている。こうした流れも日本会議の動きと無関係ではないような気がする。何よりも安倍政治の目指している方向とつながる。
 安倍政治は日本会議のバックボーンであり、間違いなく戦前回帰につながっている。ここに安倍政治の本質がある、と私は考えている。今回の「戦争法案」廃案の運動は、戦前回帰の流れをストップさせる運動でもあるのだ。
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# by tsukushi--juku | 2015-08-13 18:53 | Comments(1)
Y君が国会デモに行った

         Y君が「国会デモ」に行った

 国会周辺では連日、「安保法案 廃案」「安倍政権許さず」の集会、デモ、パレードが繰り拡げられている。自民・公明による衆議院強行採決、参議院へ法案が送られると、さらに抗議と廃案要求の輪は大きく広がり、万を超える人たちが国会を包囲している。
 土筆塾の2年生、Y君がおじいちゃんと国会行動に参加した。それも2回もだ。もちろんおじいちゃんに連れられて行ったのだが「大勢の人だったよ」言う。おじいちゃんは孫たちを戦争の危険にさらしたくない、その思いが強いのだ。孫たちの未来を考えると、いてもたってもいられない。国会デモに行く前は埼玉県大宮で開かれた集会、デモにもY君と出かけて行った。「どうなるのかねぇ、なんとかしなくちゃ」。おじいちゃんは塾をのぞくとそう話しかけてくれる。おばあちゃんは2枚の署名用紙にビッシリの署名を届けてくれた。「もっと署名用紙ありませんか」と言う。おばあちゃんはクリスチャンだ。「教会の方でも反対が広がっています」という。
 塾生のお母さんの中には、たくさんのチラシをご近所に配ってくれた方もいる。数日前、元塾生のお母さんが、「チラシを見ました。ダイソーの隣に事務所があるんですね。のぞいてみます。」と声をかけてくれた。
 私は卓球をしているが、いつも何枚かのチラシや、土筆通信を持って行く。「いやぁ、安倍はひどいよ。ダメだね」チラシや土筆通信を手渡したほとんどの人はそう言う。昨日、国会質疑の模様を録画し、夜、みた。安倍首相の土俵で、まるで「掛け合い漫才」のようなつまらない野党議員の質疑もあったが、おおむね政府答弁は、何の説得力もない同じことの繰り返し。
 憲法違反はもはや言い逃れできないところまで追いつめられている。国会論戦と合わせて国民の運動の高まり、その広がりこそが廃案に追い込む最大の力だ。黙っていることは必ずや後悔につながるだろう。

   Y君の作文

    せんそうはんたい
                      2年 Y・Y

 ぼくはおじいちゃんとこっかいにいった。こっかいにいったら5000人くらいいた。こっかいにいったら、大きいたてものがあった。ぼくは、これがこっかいかとおもった。
 ぼくは、これ、やばっ、とおもった。だれかが、せんそうはんたい、へいわをまもれ、といったら、みんながせんそうはんたい、せんそうはんたい、せんそうはんたい、せんそうはんたい、といっていた。
 にぎやかでした。
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# by tsukushi--juku | 2015-07-31 22:54 | Comments(0)
強行採決認めず
 地域に配布するつもりで、下記のような呼びかけ文を書きました。
   
         安保法案(戦争法案) 自民・公明採決強行の暴挙

 異常な雰囲気の中で、自民・公明が採決を強行しました。平和憲法を突き崩す暴挙です。
この日、深夜まで国会を包囲した人達は10万人ともいわれます。全国各地でも、強行採決に抗議し、安保法案の廃案を求める声は野火のように燃え広がっています。圧倒的多くの憲法学者を始め、幅広い学者、研究者で作る「学者の会」の呼びかけにこたえて安保法案に反対する学者、研究者は1万人を超え、さらに広がっています。映画人の中でも、文化人の中でも、宗教者の中でも、安保(戦争)法案に反対する声が広がっています。勤労者、商人、学生・若者、子を持つお父さんお母さんたちは、国会前に駆けつけ、全国各地でも運動を広げています。戦争の悲惨さを経験した年配の方たちも子や孫たちの未来を戦争の危険にさらしてはならないと声をあげています。それこそあらゆる職種、あらゆる分野、あらゆる年齢の人たちが声を上げ、集会、デモ、パレード、署名などなどあらゆる方法で、行動に立ちあがっています。そしてその数は日を追うごとに増えて来ています。マスコミ各社の世論調査でも、安保法案反対、採決反対が、賛成をはるかに上回っています。安倍首相自らも「国民の理解が進んでいない」ことを認めています。
 にもかかわらず、こうした主権者の声を聞こうともしない今回の強行採決を、私たちは認めるわけにはいきません。法案は参議院に送られます。安倍首相は「丁寧な説明をして国民の理解を得る」などと言っていますが、もともと憲法違反、アメリカが引き起こす戦争に加担して共に戦う戦争法案、説明すればするほど危険な内容があらわになってきます。どう言い繕おうと、本質を覆い隠すことはできません。
 この法案を廃案に追い込むかどうかは、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、つまり私たち大人の責任です。かつて大平洋戦争下、大人たちは声を上げることができませんでした。命がけで戦争に反対した人達はとエアえられ、「アカ」というレッテルを貼られて迫害されました。多くの国民は大勢翼賛のマスコミ、軍国主義教育と、軍国主義の嵐に押し流されました。その結果が310万の国民の犠牲と、2000万のアジアの人々にとたんの苦しみを強いました。
 けれど今は、私たちは声を上げることができます。まだ、遅くはありません。私たちが物を言わなくなった時、戦争への足音は一層高鳴ってくるでしょう。  
 「安保法案を強行採決した与党の議員さん、あなた方は未来を生きる子どもたちにどんな責任を負いますか?私たちの前で、安保法案の、あなたたちの言う正当性を、納得できるように説明できますか?」私たちはそう呼びかけたい思いでいっぱいです。
 今、私たちに求められているのは、圧倒的世論・市民の声で、強行採決した与党を包囲することではないでしょうか。まだ遅くはありません。あらゆる方法で声をあげましょう。
 
     2015年7月18日 『子どもの未来と憲法を考える会』(清瀬) 
連絡先 清瀬市中清戸3-251 土屋春雄 TEL・FAX042-492-1681       
 
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# by tsukushi--juku | 2015-07-17 21:47 | Comments(0)
こんなチラシを作りました
            
               子どもたちの未来と平和のために
                      「戦争法案」の廃案を求めます
      
 みなさん こんにちは。私たちは「子どもの未来と憲法を考える会」((清瀬)のメンバーです。私たちは、子どもたちや孫たちに、安心して平和に暮らせる日本を手渡したいと活動しています。
今、安倍政権ががむしゃらに推し進めている安全保障という名の戦争法案に、危機感を抱いています。この法案は、アメリカが行う戦争に日本の若者を、いつでも、どこでも切れ目なく送りだすというもので、絶対反対です。
 大切に育ててきたわが子を、孫を、戦争に差し出すなど絶対にできません。我が国は戦後70年、二度と戦争はしない、そのための武力は持たないと決めた憲法9条のもとで、世界の国々に信頼されながら暮らしてきました。
 今、この国の形を根底から覆す「戦争法案」が、国会で山場を迎えています。ほとんどの憲法学者が憲法違反の法案だといい、国民世論の多くが反対の意思を表明しているものです。この法案を国民世論で包囲し、何としても廃案にしましょう。国会周辺は毎日たくさんの人たちが集会やパレードを繰り広げています。若者の参加も日増しに増えています。全国各地でも運動が大きく広がっています。7月14日(火)のは日比谷公園で「100万人」集会が開かれます。
いろいろな考え方の方がいるでしょうが、子どもたちや孫たちの未来を戦争の危険にさらしたくない、そうおもう気持ちは同じです。この一点で、「戦争法案」を廃案にするために力を合わせましょう。
 上清戸1丁目「ダイソー」の隣のスペースに私たちの拠点を作りました。是非お立ち寄りください。署名用紙等も用意してあります。
皆で知恵を出し合って戦争法案を廃案に追い込みましょう。

   2015年7月12日   「子どもの未来と憲法を考える会」(清瀬)
           連絡先 清瀬市中清戸3-251 土屋春雄
               TEL042-492-1681
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# by tsukushi--juku | 2015-07-12 13:12 | Comments(0)
戦争法案廃案に
         これでもまだごり押し(強行採決)しようというのか!

 安全保障関連法案、名前に惑わされるな。要するに戦争法案。集団的自衛権。言葉にだまされるな。要するにアメリカと、アメリカと密接な関係にある国の戦争に、その兵站を担って武器、弾薬、兵員の輸送、燃料の補給を引き受ける。共に戦争に参加すること。①我が国の存立が脅かされる明白な危険、②武力行使以外に他の手段がない。③その場合も必要最小限にとどめる、これが歯止めだとか、何の役にも立たない机上の言葉遊びだ。それを決めるのは時の政府なのだから。戦闘が行われている国の治安活動もになう。攻撃されれば応戦する。戦争そのものだ。どれ一つとっても憲法違反。多くの憲法学者が、かつて自民党を支えていた元内閣法制局長官の何人もが、憲法違反と批判する。新聞の世論調査は、反対が賛成をはるかに上回る。安倍首相の仲間の議員たちが、マスコミに対する露骨な、しかも幼稚な攻撃まで飛び出す始末。(謝って済む問題ではない!)
 「私が総理大臣だ」「私が決める」とまるで『私が憲法だ』ともいいかねない傲慢さ。
 先のアメリカ訪問で約束してきた、対米従属そのものを、何が何でも押し通そうとする、最悪の政権だ。いったん法律が通ってしまえば取り返しがつかないことになる。
 目を覚まそう、声を上げよう。
 7月5日、雨の中、清瀬でも「戦争法案」廃案を目指してデモが行われた。妻も娘も我が家もそろって参加した。(土筆通信1332号の一部)
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# by tsukushi--juku | 2015-07-08 10:10 | Comments(0)
素敵な巻き絵手紙
素敵な巻き絵手紙
何年ぶりになるだろうか、日野市のかつての通信読者Tさんから、拙著『命ある限り、この一筋の道を』購入代金と、エッセイが送られてきた。
 彼女とは私の一冊目の本『学び創り遊ぶ』を発行した頃からのつながりで,もう、二十五年以上になるだろうか。私の三冊目の本『子を思う』出版記念の集いの折、わざわざ来てくれて、それが初対面だったと思う。土筆通信は送っていたがもう何年も途切れていて、年賀状程度のつながりになっていた。ただ、彼女の描いてくれた、絵入り六〇~七〇センチメートルはどの巻き手紙は二枚、教室に飾ってきた。素敵な巻き絵手紙で一枚は拙著『子を思う』の中の言葉を、これもまた味のある筆文字で書いたものだ。

 「教育は、人間が人間を教え育む営み。教師という人間が、これから成長していく子どもに、知識を教えたり、知的、文化的、あるいは人間的刺激を与えたりしながら、子どもの心に働きかけ、子どもの内にある力を引き出し、子どもが自分の力で学び成長していけるように援助しつづける営みだ。そしてそうである以上、教師と子どもたちの間には、何よりも心のふれ合いがあり、温もりがなければならないし、信頼関係が土台になければならない。権威や権力で子どもを管理したり、規則を張りめぐらしてそれに従わせたり、暴力・体罰でおどしたりすることを、教育、指導などと思いこんではならない、と私は思うのだ。教師は、自分の全人格、人間性をかけて子どもと向き合い、教育的力量や人間的魅力、価値観や人生観を通して、子どもの成長を援助できるようでありたい。」七七~七八ページ}

 というもの。もう一枚は、出版記念後送ってくれた巻き絵手紙だ。

 出版記念会の盛況おめでとうございました。
 一人ひとりのお話、そして何よりも土屋先生のお話,胸うたれ何度涙したことでしょう。教育の原点ここにあり、つくしの子、卒業生、そして保護者の方々のかけがえのない心のオアシス、そして、さらにさらにその輪が広がりますよう念じています。
    土屋春雄先生       ( 97・9・3)


 というものだ。
 そして今回、またまた素敵な巻き絵手紙。1メートルもある。『命ある限り…』の拙著の中の『三年生』という詩とけん玉、風船、楽器を奏でる男の絵。鮮やかなカラーが映える。

    三年生

午後一時半/おそい昼食をひとりでぼそぼそ食べていると/-- 先生/ともう何人もの子どもがやってくる /今日は水曜日だから/学校は半日/塾での授業は/2時半からなのに
 ――大急ぎで食べるから待ってな/お茶ぶっかけて/シャリシャリシャリシャリすすりこむ/外はいい天気 だ
 ――先生、カンケリやろ、先生が鬼だよ/学校の早い日は/いつもこうしてやって来て
いつもこうしてぼくは鬼/後から後から遅れた子もやってきて/後から後から隠れて行って/鬼は探すのにいそがしい/向かいのアパートのおばさんが笑っていた
何回も何回もカンをけられて/何回も何回も鬼になって/やがて授業の時間になる
――時間だぞ、教室へ入れ
算数でも国語でも/ハイハイハイハイ小さな手を天井につきあげて/当ててほしいと催促だ/餌をねだるヒナ鳥のように
遊びだって/勉強だって/楽しいものでなければならないはずだ/そんな遊びも勉強も
学校にも地域にもなくなってしまって久しい/
ぼくは塾の先生/ちっぽけな ちっぽけな寺子屋塾の先生/四年生も 五年生も六年生もやってくる/それぞれに遊びも勉強も夢中だ/ぼくもまた/遊びも勉強も夢中でやろう/子どもたちと/ぼく自身の成長のために

こんな詩だ。この巻き絵手紙も教室に飾った。

 今回と言わず今までも、本や土筆通信がとりもつ人の輪は、本当にありがたい。以前土筆通信にも書いたが、まさに心の財産だ。今回の『命ある限りこの一筋の道を』出版に当たっても、ずいぶん人の輪は広がった。中学時代の同期生は、何人も,購読と共に沢山のカンパをくれた。大学時代の仲間も、何人も購読とカンパを寄せてくれた。神戸時代の教え子も、今まで歩いてきた道に沿って結びついた人達も同様だ。
 札幌の読者は高価な「夕張メロン」を送ってくれた。福島の読者は、サクランボと沢山のカンパを寄せてくれた。何冊も何冊も本をひろめてくれている読者もいる。今回の本出版を勧めてくれた佐々木さんと笑いながら話す。「私たちはお金には縁がないけれど、心の財産は多いね」と。(土筆通信1331号の一部)
 
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# by tsukushi--juku | 2015-07-02 12:30 | Comments(0)
教育への介入

                      教育への介入

 千葉県柏市の市会議員がフェイスブックに次のような投稿をしていた。「柏の教科書展示会に行ってきました。・・・・歴史教科書は8社。育鵬社と自由社は「米英に宣戦布告した我が国は、この戦争を『自存自衛」の戦争としたうえで大東亜戦争と名付けました。」と書いてある。「南京大虐殺」と記述してあるのは清水書院のみ。後は記述もなかったり、南京事件という記述だったり。公民もげっぷが出るくらい安倍首相が登場していたり、じっくりとみると実に違いがある。ちなみに「実教出版」はありませんでした。『自存自衛の大東亜戦争』なんて子どもたちに教えてほしくないですね」
 『自存自衛』の戦争として、かつての太平洋戦争を美化し肯定する主張は、いわゆる靖国派と呼ばれる勢力のもの。「日本会議・国会議員懇談会」に所属す議員面々と同じだ。安倍首相もその立場に立つ。
 教科書検定で、育鵬社(自由社も同じ立場)のこうした教科書が合格し、教育現場で堂々と使用される。
 ところで、新聞報道によれば横浜市緑区の横浜市立中学校で、一年生の生徒に「自衛隊実弾演習の見学会への参加募集」の文書が配布されたという。横浜の公立中学校では、4年前から育鵬社の公民教科書を使用しているというが、配布された文書では「自衛隊は日本の防衛には不可欠」という教科書の記述を紹介し、この見学会を「日本国憲法の平和主義について学習する一環」と位置付け、「自衛隊や米軍について関心を持ち、平和を守るためにどのような方策がとられているのか意欲的に調べようとしているか」「自衛隊が平和を守る組織として充実している事実を理解しているか」など、生徒を評価する観点まで示しているという。見学は陸上自衛隊富士総合火力演習。戦車、ヘリコプター、火砲による実弾射撃を間近で見学するという。育鵬社や自由社の教科書がこうした教育実践と結びついた時…空恐ろしいと思うのは私だけだろうか。
 教科書検定による文部科学省の圧力はどんどん強められて、育鵬社のような教科書が検定に合格し、あちこちの公立の学校で使用されていくとしたら、教育もまた自民党政権の思うままに勧められるということになりかねない。
教科書問題だけではない、すでに道徳教育の教科化は勧められることになり、政権の意に沿う価値観が上からおしつけられることになりかねない。最近では自民党内で「教員の政治的中立」が叫ばれ始め「違反には罰則を」とまで言い出した。彼らが言う「政治的中立」とは何か。政権を批判することは、政治的中立を犯したと言うこと。政権を批判することは、「特定イデオロギー」ということになる。戦前、権力を批判する勢力をすべて「アカ」として弾圧したことを思い浮かべてもらいたい。
 今、マスメディアの、政権にたいする批判的な報道を規制・攻撃する動きが、自民党若手議員懇話会の勉強会と称して表面化し、大問題になっているが、マスコミ、教育を意のままにするもくろみは、安倍自民党政権にとって最重要課題ということになる。大学の文科系学部を減らそうと言う動きもこうした流れと軌をいつにする。
 だがこんなことを許すわけにはいかない。
 子育て中のお母さん、お父さん。子どもたちが戦前回帰の流れに引き込まれないように、しっかりと考え、声をあげていこう。
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# by tsukushi--juku | 2015-06-29 10:44 | Comments(0)
それでも丁寧な説明というのか

            安倍総理、国会は言葉遊びの場ではない。

 17日の党首討論で、戦争法案の柱、「集団的自衛権」は憲法違反と政府案を3人の憲法学者の批判したことと合わせて、「武力行使をしている(戦争をしている)米軍などへの「後方支援」(武器や弾薬などの補給)は武力行使と一体化しないから憲法違反ではない」とする安倍総理の答弁を巡って、共産党志位委員長との質問のやり取りを、聞いた。
 武器や弾薬などの補給が、武力行使(戦争)と一体のものであることは国際的常識、素人が考えても当たり前のこと。志位委員長の、この点を突いた質問に対する安倍総理の答弁。意識的なのか、日本語の使い方がお粗末なのか、あきれた。答弁をそのまま書きとめてみよう。安倍首相「一体化論についてはですね、これは、国際法上の観点から議論していることではなくて、憲法との関係において概念を整理したものであります。それはもう、委員長も御承知のとおりでありまして、憲法の、いわば禁止する武力の行使に当たらないという、いわば後方支援というものを憲法との関係の概念で申し上げているわけでありまして、国際法との関係ではないわけであります。」なんということはない、国際法の概念にはない(国際法上は通用しない)政府が憲法を勝手に解釈したもの、ということ。何とも回りくどい答弁だ。志位委員長が続けて「一体でない後方支援」という議論こそ、世界で通用しない」という質問に対する答弁「先ほどですね、私はまさに、国際法上の概念ではなくて、憲法との関係で一体化しないという話について申し上げたわけでありますから、東郷局長もその考え方と同じ答弁をされているわけです。そこで、志位委員長とですね、私は、この世界の常識等々について議論したということは、必ず兵站(注・武器弾薬等を補給するところ)は狙われるという議論の中において、必ず、いわば戦闘に巻き込まれると言う議論の中において、質問があったわけでございますから、私はそうではなくてすね、兵站というのは極めて重要であり、いわば兵站において色んな物資を届けるわけでありますから、そこがもちろん脆弱性があるわけでありまして、だからこそ安全な場所を選んで、その届ける物資が奪われてしまってはですね、まさにこれは大変なことになるわけでありますから、だからこそ、われわれはそうはならない場所を選んで後方支援をしていくということについてお話をさせていただいたわけでございます。」
まあ、何とわかりにくい言葉か。要するに兵站はきわめて大事だ。だから攻撃されないような安全な所でやるのだから、武力行使と一体ではない、だから憲法違反ではない、というわけだ。
 何と、現実離れしていることか、これは単なる言葉の遊びとしか言いようがない。戦場において、武器や弾薬の補給を攻撃されない安全なところを選んでやる。こんなことが成り立つはずがない。むしろ兵站は攻撃目標だ。攻撃されれば応戦するということになるのだから、これは戦争行為そのものだ。安倍総理の言い分は国際的には通用しない珍論、素人でもわかること。それを長々と答弁して、丁寧に説明しているというのだからあきれてしまう。
 どう言い繕おうと、憲法違反の法案であることは明白。即刻廃案にすべきだ。
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# by tsukushi--juku | 2015-06-18 21:03 | Comments(0)
戦争法案
       戦争法案に怒りを込めて―戦前の少年時代を振り返りながら

 私たちは、「6月7日(日)、中清戸の児童施設「ころぽっくる」で、安倍政権が進める「戦争法案」反対の立場から、緊急の地域の集会を持った。当日は24名の方たちが参加し、活発な発言が相次いだが、元小学校教師の方が、かつての戦争中の教育に触れながら、次のような歌を歌ってくれた。戦争中を小学生として過ごした人にはなじみの歌だと思うが、まず紹介しておく。

  勝ちぬく僕等

一、勝ちぬく僕等 少国民/天皇陛下の おんために/死ねと教えた 父母の
尊い教えを 受けついで/心に決死の 白だすき/今日も祈りを こめてきた 
二、今日増産の 帰り道/みんなで摘んだ 花束を/英霊室に そなえたら
次は君らだ わかったか/しっかりやれよ 頼んだと/胸にひびいた 神の声
三 僕等の体に こめてある/弾は肉弾 大和弾/不沈を誇る/敵艦も/
一発必中 体当たり/みごと轟沈 させてみる/飛行機ぐらいは なんのその
 もう、説明を加える必要もないだろう。
太平洋戦争が始まった昭和一六年一二月八日、私は国民学校一年生だった。五年生で敗戦を迎えるまで、私はこの歌に代表されるような軍国主義教育の真っただ中にあった。私は伊豆下田の山の中で育ったから、直接戦火にさらされた経験はなかったが、天皇陛下の赤子、天皇陛下の御ために、を学校教育の中で教えられ続けた。今、手元に国民学校当時の通信簿と成績優良者に贈られた優良賞という賞状があるが、その文言は「…右ハ本学年ニ於イテ皇国ノ道ノ修練ニツトメ、其ノ成績優良ナリ ヨッテ之ヲ賞ス」というものだ。皇国の道こそが教育の目的だった。
 当時は、朝は集団登校で、学校が近づくと二列に整列、軍歌を歌いながら、校庭に入ると、宮城に向かって最敬礼をし、奉安殿の前で「第O班総員O名 事故(欠席者)O名、以上終わり」と報告、教室に向かった。軍歌は「エンジンの音轟々と…」と言った「加藤隼戦闘隊」の歌であったり、「四面海なる帝国を守る海軍軍人は…」といった歌だったりした。
 学校の校庭を耕して、サツマイモを作ったことも鮮明に覚えている。赤土の校庭だから肥料が乏しく、馬糞を拾い集めて肥料にしたことも、収穫したサツマイモがやせっぽっちだったことも記憶に残っている。
集落の山間のわずかな広場には、藁人形が杭にくくりつけられて立っていた。アメリカ兵に見立てた藁人形だ。そばに竹やりがあって、「エイ、エイ」と藁人形を突いた。
数え上げればきりがないが、いずれも映画の一コマ一コマのように断片的だ。
 紙面の都合でもうこれ以上は書かないが、教育は子どもを戦争に総動員するためのものであり、国民全体を戦争に総動員するための「支柱」であった。
 
 今、安倍政権は、戦前回帰の方向に大暴走を始めている。教育への干渉しかり、秘密保護法しかり、すべてにおいてだ。安倍政権の閣僚一九人中一五人が、太平洋戦争を美化し、正当化しようと活動している日本最大の右翼団体、「日本会議」に連なる、国会議員懇談会のメンバーだ。太平洋戦争を美化し、肯定する、いわゆる「靖国派」も国会議員の中にはぞろぞろいる。靖国参拝に100名を超える議員が連なって参拝すると言うこの異常さ。安倍政権の本質はここにあると断じていい。今回の戦争法案。憲法違反の解釈改憲の暴挙は、どんなに平和、安全、を乱発しようと、狙いは見え透いている。
 子どもたちを、日本の未来を、戦争の危険にさらしてはならない。

      2015年6月9日、記
                   土筆塾 土屋春雄

 上記の文章は、地域の年金者組合から、原稿を、ということで書いたもの。
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# by tsukushi--juku | 2015-06-12 08:52 | Comments(0)
[生きている限り、この一筋の道を」
          子らと日本の未来を戦争の危険にさらしてはならない
           ―『命ある限り、この一筋の道を』出版に当たってのご挨拶

人生最後になるかもしれない本を出版しました。『生きている限り、この一筋の道を―自分史に代えて』というタイトルの本です。81歳。そして日本共産党に入党して61年。一筋に歩き続けてきた足跡を振り返り、残りの人生を悔いなく歩きたい、そうした思いを込めた本です。
現在の土筆塾を開設したのは42歳の時。土筆塾は38年目を迎えています。土筆塾で子どもと歩んだ日々は『学び創り遊ぶ』(毎日新聞社)、『心を育み心をつむぐ』(八重岳書房)、『子を思う』(ふきのとう書房)、『生きる力と優しさと』(毎日新聞社)の四冊の本と、『土筆塾三〇年と土筆通信1〇〇〇号』、『普段着の子どもたち』、『子らの未来と日本の未来のために』、それに私の歩みを重ねた『私の少年期と青春の断面、そして家族のこと』の四冊の小冊子、『続・子らの未来と日本の未来のために』の電子書籍(アマゾン)で書いてきました。(小冊子は部数限定でしたから目に触れることが少なかったと思います)今回の本は塾の活動、子どもたちのことにはあまり触れず、私自身の人生そのものを振り返っての『自分史』としました。と言っても、その都度の歩みを歴史に照らして年代を追って書いたというものではなく、いわば心の自分史的なものにしました。
 今までの本の中で、私は日本共産党員であることを名乗ったことはありませんでした。しかし自分史を書く以上、一共産党員としての立場を明らかにしないわけにはいきません。私が今日あるのは、共産党員であることと切り離すことはできませんし、私は共産党員であることを誇りに思って生きてきたからです。土筆塾も、共産党員だったからこそ成り立ってきたのだと思っています。
 今、日本は、安倍自民党政権のもと、日本を「戦争する国」に引きずり込む極めて危険な暴走を始めています。私は小学五年生まで、軍国主義政権下の戦前の教育を受けて育ちました。伊豆下田の山の中育ちでしたから直接戦火にさらされたことはありませんでしたが、あの侵略戦争がもたらした自国民310万人の犠牲と、アジア諸国民1000万人超の犠牲を忘れることはできません。日本を再び戦争の危険にさらしてはならない、アメリカと共に「殺し、殺される」危険に若者・未来の若者たちをさらしてはならない。強くそう思います。
 日本が、太平洋戦争という犠牲の上にかち取った平和憲法、とりわけ戦争放棄を高らかに宣言した第九条を変えさせてはならない。どのような事態であったとしても、九条を掲げた不断の外交努力で、日本と世界の平和に貢献する道を貫かなければならない。 
 私の残された人生を、あの戦前の弾圧に抗して、戦争に反対し続けた日本共産党の一員として貫き通さなければならない。それが子どもたちと日本の未来に対する私の責任であると信じています。これからも『命ある限り、この一筋の道』を歩き続けます。
 今回の本は、その決意を込めて書いたといってもいい。私のそんな思いを是非汲み取ってほしい、強くそう願っています。
 1800円という高価な本になりましたが、ぜひご購読いただきたいと思っています。(ご連絡いただければ送ります。)

 2015年 5月          土筆塾    土屋春雄 
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# by tsukushi--juku | 2015-05-15 08:43 | Comments(3)