土筆塾主宰・土屋春雄のブログ

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核兵器禁止条約
                誰が被爆国日本の代表か?

 7月7日、ニューヨークの国連本部で開かれていた、核兵器を違法化する「核兵器禁止条約」が国連加盟国の3分2,122カ国の圧倒的多数の賛成で採決された。アメリカ、ロシアなど核保有国が反対、参加しなかったが、何と、アメリカの核の傘のもとにある日本が反対し参加しなかった。世界で唯一の被爆国である日本がだ。
 広島選出でもある、岸田外務大臣は当初は「交渉に積極的に参加し、唯一の被爆国として主張すべきはしっかり主張したい」などと語っていたが、アメリカに追従してこのざまだ。被爆地、広島、長崎市長はもとより、日本原水協、日本被団協などはもろ手を挙げて歓迎し「歴史的条約採決」を喜んだ。
 マスコミも報道していることでもあり、これ以上書くつもりはないが、マスコミが取り上げないことを一言加えておきたい。それは日本共産党志位和夫委員長を団長とする代表団が、この国連会議に参加したことだ。同会議のホワイト議長とあった志位和夫委員長は「被爆国である日本が、この条約に参加できるように力を尽くしたい」と述べ、ホワイト議長は「そう言うことになるように、期待しています」とかたい握手を交わしたという。志位委員長は「歴史的条約を力に、核兵器全面廃絶の実現を――核兵器禁止条約の採決を心から歓迎する」と声明を発表し、英文に翻訳されたこの声明文は、各国政府代表や、市民社会諸団体に配布されたという。「声明文」の中には次のような文言がある。
 「日本政府が、唯一の戦争被爆国の政府であるにもかかわらず、歴史的な核兵器禁止条約に背を向ける態度をとっていることは、内外の強い失望と批判を招いている」…
 安倍政権と日本共産党の志位委員長、一体どちらが被爆国日本の代表か?
だが、残念なことに、マスコミは共産党志位委員長が国連会議に出席したことも、各国代表と意見を交わしたことも、記者会見したことも、声明文を発表したことも、全く報道していない。
 核兵器禁止条約の採決は歴史的成果だ。そしてそれは世界の大きな流れだ。世界の潮流と共に日本の核廃絶に向かっての新たな戦いは、さらに大きく前進するに違いない。今後、日本政府がどのような姿勢ととるかが厳しく問われることになるだろう。

   ちちをかえせ
   ははをかえせ
   としよりをかえせ
   こどもをかえせ
   わたしをかえせ
   わたしにつながる
   にんげんをかえせ
   にんげんの 
   にんげんのよのあるかぎり
   くずれぬへいわを 
   へいわをかえせ 
(峠三吉「原爆詩集」序より)
                  (7月9日・記)
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by tsukushi--juku | 2017-07-16 13:57 | Comments(0)