土筆塾主宰・土屋春雄のブログ

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何度でも書こう
何度でも書こう
      ――企業・団体の政治献金と政党助成金

 東京都猪瀬知事が辞任するという。医療法人「徳州会」5000万円提供してもらったことからだ。何の見返りもなしに「親切」で提供するはずがない。案の定、当時副知事だった猪瀬氏が都心にある東京電力病院の売却を迫り、徳州会グループ東京本部が入札に参加する「都心に徳州会の旗を立てるのは悲願」、徳州会グループの思惑だった。5000万円がそれと無関係だなどとは到底あり得ない。まさに闇献金だ。
 シドロモドロの答弁を繰り返した揚句、今後の「百条委員会」での追及に、逃れられないと見ての辞任ということは間違いあるまい。真相を闇に葬る逃亡でもある。
 いずれにしても企業・団体の政治献金はこうした見返りあってのこと。
 たとえば最近新聞報道のあったものからいくつか取り上げてみよう。12月15日朝日新聞は「日医連、自民献金1・2億円」の見出しで日本医師会の政治団体「日本医師連盟」が2012年、自民党の国会議員23人の政治団体に1億2150万円を献金していたことを報じた。日医側は献金を行うことで、自民党への回帰を演出し、党の厚労族議員を通じて診療報酬改定を有利にする働きかけを強めているという。民主党が政権を取っている時は民主党への献金を強め、自民党が政権を奪取すると自民党に鞍替えする。繰り返される企業・団体献金の構図だ。
 もうひとつ。「しんぶん赤旗」の報道だ。「首相トップセールス同行企業、自民に献金2億3000万」という記事だ。安倍首相は大型連休を利用してロシア、中東への「トップセールス」に出かけたがこの時、日本経団連初め大企業など112の企業・団体が同行。このうち自民党の政治資金団体「国民政治協会」に献金していたのは分かっただけで28社、総額2億2752万5000円。そのうち1000万円の献金をしていた三菱重工業は、トルコの黒海沿岸にフランスの企業との合弁で二兆円規模の原発に成功したと報じられている。その後、伊藤忠商事もトルコの原発関連事業に700億円を出資して参画などなど。自民党への政治献金企業が首相のトップセールスに同行して利益を上げる、財界・大企業との癒着の構図だ。報道では首相に同行した企業の自民党への献金額も明らかにされているが、推して知るべし、ここでは省く。
 さて、次は政党助成金。2013年分、支出総額305億4020万円。自民党145億9000万円、民主党85億5800万円、維新の会27億2500万円、公明党25億6600円…。(朝日新聞試算による)
何度でも言うが、政党時助成金は、思想信条や政党支持のいかんにかかわらずお年寄りから赤ちゃんまで、一人250円の憲法違反の税金だ。昨年分の政治資金収支報告書によれば、自民党は本部収入の63、9%。民主党は84、4%を政党助成金に依存している。これに企業・団体の政治献金が加わるから、税金や企業団体の献金で政党を運営し、政治を進めていることになる。これは政党の腐敗、堕落。政治をゆがめる元凶と言っていい。政党助成金を憲法違反として受け取っていないのは共産党だけという日本の政党・政治。こんな政治家がもっともらしくきれい事を並べて政治を行っている。日本の民主政治のあり方が問われる。
 12月19日の新聞報道(しんぶん赤旗)によれば、東日本大震災復興の補助金交付先のトヨタやキャノン、東芝などの大企業が2012年、自民党の「国民政治協会」に計2億3224万という巨額献金をしているという。国の補助金交付決定から1年以内の献金は法律で原則禁じられている。被災者のための復興予算が大企業優遇を強める自民党に還流いていたことになるではないか。
 企業・団体献金も政党助成金も、金権政治は、民主主義政治の恥部だ。
土筆通信1255号の、青森のKさんのメールではないが「非常に危険なかじ取りによくも賛成する人がいるもんだ」という安倍政権。心に刻みつけておきたい。(12月19日記)
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by tsukushi--juku | 2013-12-19 14:36 | Comments(0)
再び『はだしのゲン』閲覧制限をめぐって
「はだしのゲン」を読み終わって
                         4年 N・M
 わたしは「はだしのゲン」一かんから十かんを読み終わった。はだしのゲンはすごくさみしい、悲しい話だった。
 わたしは本当に心にのこる本だなぁって思った。一番好きな本がはだしのゲンになった。理由は、悲しい話だが戦争についていろいろ勉強になったからだ。戦争はこわいと思った。もう戦争は二度とやってほしくないと百花は思った。

 マンガ「はだしのゲン」を読んでいるということは百花ちゃんから聞いていた。塾にも「はだしのゲン」はあったのだが、子どもたちが次から次へと読んでいるうちにすっかり痛んでしまって、しかも今では全巻そろっていない。百花ちゃんは学校の図書室で借りて読んでいるということだった。
 九日,作文を書く日、「先生、百花,はだしのゲンを全巻読んだよ。今日作文に書くね」と言っていた。右の作文はその日書いたものだ。

   再び『はだしのゲン』閲覧問題を巡って

 マンガ『はだしのゲン』については松江市の小中学校で閲覧制限になったことを巡って土筆通信1242号で少し書いた。その後松江市はもとより、この処置に世論の批判が高まり、松江市教育委員会も撤回をしたが、私はこの通信の中で安倍政権の狙う「歴史の逆行に励まされて 右翼的潮流は、政治経済、文化、教育などあらゆる分野で強まるだろう」と指摘した。残念なことだが、私の指摘通りの動きが現れ始めた。東京練馬区教育委員会に、「はだしのゲン」を図書館、教育機関から撤去するよう求める陳情が出されたのだ。「教育の目的に反する有害図書として教育現場から速やかに撤去する」よう求めた陳情だ。提出したのは「新しい歴史教科書を作る会」の活動などをしてきた人物。理由説明には「日本軍の残虐行為をねつ造した中国なプロパカンダ」とか「天皇に対する侮辱と罵詈雑言が書き連ねられている」などとあるらしい。松江市での陳情者の言い分と多少の文言の違いはあれほぼ同じだ。日本軍国主義の侵略戦争を否定し、あの太平洋戦争を正義の戦争と叫ぶ人達と同じ立場だ。安倍自民党政権の立場もこれと同じくする。
 練馬区民は『はだしのゲン』の自由閲覧を求める練馬区民の会(代表・有原誠治―卒業生のお父さんだよ)を結成。8550人の賛同署名とともに陳情書を提出。ほかにも自由閲覧を求める陳情もあり、撤去を求める陳情1件と合わせて4件の陳情があったようだ。
 その後の報道によると、練馬区教育委員会は「教育現場での学校図書の選定、判断を信頼する」、学校と子どもたちの自主性に任せるとして、撤去を求める陳情も自由閲覧を求める陳情もともに不採決にしたという。「表現の自由や学校現場の判断尊重」という結論は一歩前進ということになるだろう。
 練馬区の動きだけではない。荒川区では一人の議員が「はだしのゲン」撤去を求めて質問、練馬区区議会でも保守系の議員が本会議で、学童クラブではだしのゲンの読み聞かせをしていないか、調査を要求したという。神奈川県では文教常任委員会で自民党議員の質問に教育委員会が「同書の閲覧に一定の配慮が必要」などと答えたという報道もあった。
 こうした動きに対して、武蔵大学教授長田浩三さんは「一見、残虐な描写などへの教育的な配慮という体裁をとっていますが、要請書を深く読むと、日本軍の加害性や天皇の戦争責任など、歴史認識の問題こそが中心にあると分かります。今の学校の歴史の授業では、残念ながら現代史を教える時間が十分取れません。その中で、子どもが自主的に戦争を学ぼうと思うきっかけとしての役割を果たしてきたのが、図書館などで読めるはだしのゲンでした。これは大変重要なことです。」と述べている。まったくその通りだ
 おそらく「はだしのゲン」の閲覧制限、または本そのものの撤去を求める動きなど、右翼的潮流は強まるだろう。今回強行された「国家安全保障会議設置法」「特定秘密保護法」もそれらと一連のものだ。安倍首相の「強い日本を取りもどす」ということは、国防軍の創設、自衛隊の増強、集団的自衛権の行使、憲法改正などを見据える戦争する国への道だ、私はそう警告したいと思う。
                                      (12月10日・記)
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by tsukushi--juku | 2013-12-10 15:08 | Comments(0)
特定秘密保護法案
 またまた強行採決

 12月5日、参議院国家安全保障特別委員会で違憲立法の特別秘密保護法案が自・公によって強行採決された。
 この日の朝、妻が「いても立ってもいられないから行って来るね」と言った。夕方からの国会前抗議集会とデモへの参加だ。友達のOさん夫婦も同じ思いで参加するというので一緒に行ってくるという。いそいそと夕食の準備をして、4時前出かけて行った。
 8時過ぎ、興奮の面持ちで帰ってきた。「向こうでね、Eさんに会ったよ。Oさんと携帯で連絡をとりあっていたみたい」という。Eさん、かつての土筆塾生のお母さん(画家)だ。「Eさん、もう3日も通っていると言っていた。傍聴券も手に入れて参議院審議も傍聴していたみたい。何を言っているかもわからないどさくさの中で強行採決された」と言っていたよ。
 私も国会にいたころ、何回も強行採決の現場にいたから雰囲気はよく分かる。数の力で押し通す、まさに暴力そのものだ。
 この強行採決が秘密保護法案の本質をよくあらわしている。国会にこの法案が上程されてから日を追うごとに内容の危険性が明らかになり、日を追うごとに反対・批判の声が広がってきた。このまま日が経てばさらに批判の波は自公政権を包囲するだろう。今回の拙速な強行採決は、それを恐れてのなりふり構わぬ暴挙だ。私が購読している朝日新聞も異例ともいえる報道を連日繰り返している。6日の紙面も社会面をほぼ全面使って、国会前の抗議デモと参加者の様々な声を伝えている。5日朝日新聞で教育研究者大田堯さんほ次のように発言している。
「文部科学相は検定(教科書検定)で『教育基本法の目標などに照らし、重大な欠陥がある』と判断されれば教科書を不合格にすると言い出している。そこにこの法律ができると情報が一層統制され、教師は委縮。被害を受けるのは子どもです。与党は『知る権利は守られる』というが口約束はあてになりません。国旗・国歌法で政府は『強制しない』と答弁したが、教師が立って歌わなければ処分されている。知る権利は人間が自分の頭で考える権利です。食事や呼吸と同様に生きるために欠かせません。その権利を危うくする法案を、与党は強行採決してまで通そうとしています…」と。
 国民の目・耳・口をふさぐ、狙いの一つは教育だ。最近持ち上がっている道徳教育の教科への格上げ。それはやがて権力が望む道徳(一方的価値観)を子どもたちに植え付ける方向に狙いを定めていくだろう。
 秘密保護法案反対の国民の行動を「テロ」と同一視する政権党にどんな道理も、民主主義を語る資格もない。
                           (土筆通信 1254号の一部12月6日付け)
 
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by tsukushi--juku | 2013-12-08 01:41 | Comments(0)
特定秘密保護法案
今声を上げるとき

父と母は子のために
じいじとばあばは孫のために
すべての大人は良心にかけて
今声を上げるとき
特定秘密保護法案は戦争への道

すべての若者は自らの青春と未来をかけて
自由を奪われ、物言うことを奪われ、命を奪われた道を
再び歩むことはいやだと
今声を上げるとき
戦争への道をひた走る権力の「暴走」を許さない、と
                       (12月1日・)

  戦争への道行

戦争への道行は
国民の目・耳・口をふさぐこと
権力に都合の悪い情報はひた隠し
都合のいい嘘で固めた情報をもっともらしい言葉で垂れ流し
文句を言う奴は刑罰で脅しつける
かつて歩んだ道を暴走し始めた
「特定秘密保護法案」は水先案内人だ
―許すな、良心にかけて
                      (12月1日)
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by tsukushi--juku | 2013-12-02 07:28 | Comments(0)