土筆塾主宰・土屋春雄のブログ

<   2013年 05月 ( 2 )   > この月の画像一覧
ふれあいの場として
  今日は三十分前に来た
                            四年 N・M
 わたしは今日、三十分前に来てしまった。また早く来てしまったからとりあえず竹とんぼを、先生とやった。
 黒板に点をつけながらやった。1点、5点、10点、50点と黒板に書いてやった。飛んだ竹とんぼが、点数のところに当たったら点がもらえる。じゅ業が始まるまでのひまつぶしだけれどおもしろい。
 やっぱり勝つのは先生。先生はやっぱり強い。ぼうずめくりや、まわりしょうぎ、竹とんぼ、先生は卓球もしていて、全部上手。
 私はこう思った。先生みたいに強くなって自まんしたい。いつか先生みたいになってやる。

 最近塾に入ったNちゃんの、2回目の作文だ。こうした作文に出会うと私は嬉しくなる。早く来て授業が始まるまでの間一緒に遊ぶ。心がふれ合う大切な時間だ。こうしたふれあいは授業にも好影響を与える。Nちゃんは、授業も一生懸命だ。もっと問題を出してと、催促もする。算数は今割り算の勉強をしているがすべてできる。私は「大変よくできました。数字もきれいにかけています」と書いた後「合格」と朱筆する。算数を一緒にやっているMちゃんも、同様だ。二人はすぐに仲良しになって、喜んで来てくれるのが嬉しい。
 土筆通信1217号で、私は「ステキなプレゼント」という記事を書いた。1年生で入塾したSちゃんが、折り紙で折ったペンダントと十字手裏剣のプレゼントとしてくれて、
   つちやせんせいへ
火ようびにいつもさんすうをおしえてくれる
つちやせんせいがだいすきです。
これからもさんすうをおしえてくださいね。
よろしくおねがいします。
という手紙を添えてくれたことに触れて書いた記事だ。Sちゃんは2年生になっても張り切ってやってきて、勉強も意欲的だ。
 また、ごく最近、6年生で入塾したI君がいる。彼もまた早々とやってくる。自転車で30分、遠方からだ。授業が始まるまでの間パチンコや「えの実鉄砲]〈榎の実をたまにした鉄砲)で遊ぶ。
 土筆塾は勉強の空間であるが、こうした子どもたちとの心のふれあいの空間でもあり続けたい。今、子どもたちにはそうした場が必要なのだと思う。
(土筆通信1235号の一部)
[PR]
by tsukushi--juku | 2013-05-28 07:57 | Comments(0)
憲法記念日に寄せて
憲法記念日に寄せて

 5月3日、憲法記念日は伊豆大島で過ごしたから何も書くことができなかった。少し遅れてしまったがそれでも一言書いておきたい。

 学校を出て神戸で就職し、12年間を神戸で過ごして、30代半ばを過ぎて議員秘書として国会勤務ということになったが、その頃のことだ。年月日は忘れたが、高校の「在京同期会」があった時のことだ。私の席の隣に誰だったかどうしても思い出せない男性がいた。少し私よりも年取って見えたが、間違いなく同期生だろうと思って、遠慮せずに聞いた。「君、だれだったかなぁ、どうしても思い出せないが…」返ってきた答えに驚いた。なんと国語を教えてくれていたI教師だったのだ。謝ったついでに聞いてみた。「先生今どちらに?」返ってきた言葉に、またまたびっくり。なんと自衛隊3佐だというのだ。中尉だったか、大尉だったかで終戦、とりあえずの就職ということで高校教師になったのだという。3佐といえば旧軍隊の少佐、幹部将校だ。高校教師は数年、自衛隊が創設されると同時に、自衛隊に入ったのだという。彼にとっては、1945年8月15日は単なる終戦。2年後「新しい憲法」が施行されたことも含めて、軍国主義時代から180度転換した戦後民主主義は「歴史の大きな転換点」ではない。単なる終戦という日にちでしかなかったのだろう。「自衛隊3佐」と答えた彼の誇らしげな顔を思い出す。
 もうひとつ。私は神戸で高校に勤めていたのだが、確かある年の卒業式だったと思う。日ごろ「戦争に送り出した教え子を8人程、戦争で失った」と日ごろから話していたS教師が、直立不動で君が代を歌っていたことを思い出す。彼にも教え子を戦死させたことへの傷み、反省は感じ取れなかった。
 1945年8月15日の終戦、私は小学5年生だった。中学に入ってから私たちが手にしたのは「あたらしい憲法のはなし」(文部省発行)だった。私たちは、この教科書で民主主主義への第一歩を学び、戦後結成された日本教職員組合(日教組)は「教え子を再び戦場に送らない」と高らかに宣言した。
 だが、今、私は思う。歴史の大転換となった、「あたらしい憲法」を、一人一人の教師は、当時の大人たちは、どうとらえ、どう評価し、どう、自らの内に焼き付けたのか。教育はどう憲法と向き合い、教師はどう子どもたちに教えてきたのだろうかと。
 戦後の歴史は、なし崩しに自衛隊を強化し、「あたらしい憲法」を突き崩し、軍国主義時代の閣僚であった岸信介(現安倍総理の祖父)が首相を務めるなど、戦後自民党政権を長期にわたって許し続けた。
 祖父、岸信介を崇拝する安倍総理は、その憲法を改正し、国防軍を創設しようとしている。日本を、海外で戦争できる国にする方向に向かって突っ走り始めているのだ。安倍総理は憲法改正の本丸、9条改正に向けて、当面の突破口、憲法96条の改正に躍起だ。
 今、私たち一人一人の歴史認識、良識が問われている。
 論文を書くつもりはないから、感想程度にとどめるが憲法記念日にあたって一言書いておきたい。
[PR]
by tsukushi--juku | 2013-05-09 21:33 | Comments(0)