土筆塾主宰・土屋春雄のブログ

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さようなら原発集会に参加して
 『さようなら原発』集会に参加した

9月20日、作家の大江健三郎さんや落合恵子さんなど9氏が呼び掛けた『さようなら原発集会』(明治公園)に行ってきた。清瀬からも沢山の人たちが参加した。明治公園の会場は、人、人、人。公園内だけでなく周辺にも人があふれ、身動きもできないほど、「芋を洗うような」という表現があるが、まさにそんな状態。目につく参加団体をメモし始めたがとても書けるものではない。あらゆる団体、地域、個人、子供連れの母親も、最寄りの駅から会場まで延々と長い、長い列。身動きもできない状態だからとても全体像なんかわからない。マイクが「6万人が集まりました」と放送していたが、もっと多かったような感じだった。とにかく会場に近づけないのだから舞台で発言する、落合恵子さんや澤地久枝さん、俳優山本太郎さん、ドイツから参加したという環境団体の方などの声が切れ切れに聞こえてくるだけ。『これでは新聞報道で見るしかないな』と思いながら、3コースに分かれたデモにうつった。私たち清瀬からの参加者は新宿コース。1時間以上も歩いたろうか。「原発はいらない」「命が大事」「子どもたちを守れ」などと叫びながらの大行進だった。さすがに疲れた。だがさわやかなつかれだった。
 上空には何機もヘリコプターが飛んでいた。きっとマスコミ関係のヘリだ。6万人も参加した大集会だ、大きく報道するだろう。そう思った。翌日、つまり21日の新聞が楽しみだった。
 21日、5時過ぎに起きた。さっそく新聞(我が家は朝日新聞)を見た。確かに込み合う人たちを写した写真が一面に載っていた。だが、記事は『脱原発の意志知らせる』の見出しでわずか14行。ほかに書いているところはないかと探したら、「天声人語」に「昨日東京での『さようなら原発の集会』と行進には大江健三郎さんらの呼びかけで大勢が参加した。壇上から作家の落合恵子さんが訴えたように、ひらがなしか読めぬ子が『ほうしゃのうこないで』とおびえる現実、捨て置けない。孫の将来を案じてか、敬老の日を脱原発にあてたお年寄りも多かった。大切な誰かを本気で守ろうと思えば、人は街に繰り出す。黄色を身に付けた群衆が、波打つひまわり畑に重なった。」と書いていた。これだけだった。
 この新聞にはたとえば掲載の面は違うが、「首相のぶら下がり取材再開は」「検討中…」続く消極姿勢、などの政局のごたごたは大きなスペースで報道される。また、「恐れず語り信頼勝ち取れ」などと、前小泉純一郎首席秘書官の聞き取り記事などは大きく報道する。
 だが、主権者である国民の声や運動は殆ど報道しないか、今回のような大集会でもごくわずかしか報道しない、極めて消極的な姿勢が見え見えだ。政局のごたごたや政財界など『上』方ばかりに目が向いている。『マスコミのヒラメ報道多くなり』こんな川柳を書きたくもなる。こんなマスコミ報道の中からは『今私たちは何をしなければならないか、何をしたらいいか』ということも見えてこない。批判力さえ生まれてこないだろう。
 朝日新聞のほかに私は「しんぶん赤旗」を読んでいる。この新聞は、好き嫌いは別にして国民の草の根の動きを知るうえでは欠かせない。19日の大集会も一面トップで『さようなら原発6万人』の大見出しで大きく取り上げている。私は初めて集会の全体像を知ることができるのだ。身動きのできないような人、人、人の中で隣にいた年配の女性が『新聞はどれだけ報道するだろうね、イラク戦争の時も報道はなかった。私は朝日新聞に抗議の電話をしたんですよ。そして朝日新聞をやめちゃった」と話していた。脱原発は世論調査でも70%を超え、今や、大きな世論になってきている。その具体的な動きや運動を、どうして追わないのか、政局のごたごた報道も結構だがそんなところからは何にも生まれない。
 新聞もテレビも企業の広告で成り立っている、いわば自らも『大企業』であるには違いないが、大衆の「公器」としての役割を自覚してもらいたいものだ。
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by tsukushi--juku | 2011-09-21 17:01 | Comments(0)
大資産家にこそ増税を
   大資産家こそ増税を、消費税増税はもってのほか

 何日か前の新聞でフランスやドイツの欧米の大資産家が、「われわれにこそ増税を」と提案したという記事を読んだ。切り抜いておこうと思っていたのについ、そのままになった。  ところが9月15日の「しんぶん赤旗」がこのことを一面で大きく報道した。日本の大企業と比較をしながら『この違い、なに?』という記事だ。大変興味深いので少し触れて書いてみたい。
 実はこの記事を読んだ時、私は、今は高校一年生になっているOさんが、中学3年の時に書いた『もし私がお金もちだったら』という作文を思い出していたのだ。読んでない方もいると思うので、紹介しておく。

  もし私がお金持ちだったら
                           中3  H・O

もし、私がお金持ちだったらいったい何をするだろうか?
世界にはいろいろな人がいる。その中には今日食べる分のご飯がない人も多くいる。着る服がない人がいる。安心して住める場所がない人がいる。人間が生きて行く上で大切な衣,食、住。それがすべての人間に与えられていない今。
もし私に、有り余るお金や財産があるならば、私はその人たちを一人残らず救いたい。
よくテレビ番組で戦争や紛争のことが取り上げられている。その映像を見るたびに私は目をつぶりたくなる。こんなことが本当に起きているのか、そう思ってしまう。子どもなのに、やせ細り下腹部が膨らんでいる姿。地雷によって体の一部がなくなってしまった人々。きっと「戦争なんていやだ」と思っているだろう。だが、それを言うことができない。昔の日本もそうだった。そしてそんな国がいまだにあるということ。世界には「戦争は正しいこと」「仕方がないこと」そう思っている人がいるということ。なんて悲しい現実なんだろうか。
人を救うためにはお金が必要だ。食糧や衣服を買ったりするからだ。だが私は平凡な中学生。働いて稼いでいるわけでもない。だれかを助けられるほどのお金も、もちろんない。しかし、この広い世界には何千万もする自家用車を持ち、何万平方メートルという豪邸に住み、それでもお金が有り余っているような人がいる。その人たちはなぜ困った人たちを救おうと思わないのか。その人たちのためにお金を使おうと思わないのか。自分たちだけが幸せなら、それでいいのだろうか。戦争はそういう人たちによってはじめられた。そして、多くの罪もない民衆が犠牲になった。
自分だけよければいいという考えの人たちがいる限り、戦争は終わらないだろう。戦争を終わらせるために、命の危険にさらされる人たちがいなくなるためにも、自分だけが幸せであればいいという考えは、ぜひ捨てて欲しい。そして少しでもお金に余裕ができたとき、困った人たちを救うために使ってもらいたい。

今日本は未曾有の困難に直面し、分けても東北地方の人々はとたんの苦しみの中で、先の見通しのもてない不安に喘いでいる。巨額の財政出動が要請されている。そうした真っただ中にある。
さて冒頭の「われわれにこそ増税を」という記事に戻ろう。「しんぶん赤旗」によれば、欧米の財政危機打開の財源として、富裕層や大企業の経営者自身が「われわれに課税せよ」と声を上げたというのだ。口火を切ったのは世界最大の投資持ち株会社の最高経営責任者、が、米紙ニューヨーク・タイムズへの寄稿で、これまでの行き過ぎた資産課税に触れ「億万長者に優しい議会によって長い間甘やかされてきた」大資産家への増税を提案したという。これに呼応して企業、投資家で作る米国のNGO組織や、エールフランスKLM会長、フランスの大企業トップ16人も、またドイツの資産家50人グループなどが資産家への課税を求める声をあげているという。最富裕層への2年間の課税強化で約10兆5000億円の税収が見込めるとの提案らしい。
 新しい民主党野田政権が、組閣前にまず先に『ごあいさつ』に出向いた日本の大企業の団体経団連は、税制改正に関する提言の中で東日本大震災の復興財源に消費税を充てることを求めている。また法人税については減税の実施を改めて要求している。個人所得税の最高税率引き上げについては「経済活力に悪影響を及ぼす可能性がある」として税率引き上げを拒否したという。欧米諸国の大資産家、大企業となんという違いか。しんぶん赤旗が書いているように「われらに増税を 繁栄を分かち合おう」という欧米の大企業トップと、「我らに減税を 庶民には増税」という日本の大企業トップたちと、なんという違いか!
 日本の大企業がため込んでいる『内部留保』は200兆円をはるかに超えているという。派遣や、リストラや、と働く人たちに困難をおしつけてため込んだ内部留保こそ『分かち合う』べきではないのか。資本主義は儲けることを目的にした制度であるには違いないが、こんな横暴ともいえるルールなき資本主義はおかしいのだ。『ルールある資本主義』こそ、今、求められているのだ。
 大体、企業・団体から多額の政治献金(パーティ券購入を含む)をもらい、それでも不足で政党助成金など国民の税金をもらい続けて、その上にあぐらをかいている政党に、国民、庶民に目を向け、その立場にたちきる政治が期待できるだろうか。次から次へとボロが出る。かつて自民党政治がそうであったように、同じ道に逆戻りしていると思われても仕方がない。
 Oさんの作文ではないが、有り余るお金は分かち合ってつかうべきなのだ。子どもたちの心の方がよほど健全だ。
 新政権になっての臨時国会が開かれている。4日間だけで予算委員会をやらないということだったが、野党の強い要求でどうやら14日間に延長されたようだ。大震災からの復旧・復興、生活再建、原発、税問題、沖縄普天間、TPPなどなど問題は山積している。国会討議を見守っていきたい。
 
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by tsukushi--juku | 2011-09-17 07:13 | Comments(0)