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by tsukushi--juku
土筆塾主宰・土屋春雄のブログ

政治への発言
国会が閉会していよいよ参議院選挙に突入ということになる。今日「最近のボヤキ」という雑文を書いた。
         最近のボヤキ

国会が閉会になって、参議院選挙に突入しようとしているのに、どうも元気が出ない。安倍政権のどれ一つとっても腹立たしいことばかり、その腹立ちを随分発信してきたつもりだが、何か、から回りしているのか大した反応もないし、このまま選挙に突入すると、根っこは同じの2大政党の中で、あっちに行ったりこっちに行ったり、ということになりそうな気がして、元気が出ないのかもしれない。物事を系統的に見る、関連付けて見る。そうした思考力は、子どもだけではない大人こそ失っているのかもしれない。
政治と金という問題一つみても繰り返し、繰り返し、もう自民党政治の恥部として長年問題視されてきた。そのたびに、自粛だ、法改正だとザル法を作り、言い逃れてきた。企業献金を自粛するからと、その代わりの金をせしめるために「政党助成法」を作り国民の税金を議員の頭数で山分けし(共産党だけ受け取りを拒否しているが)、今国会でも松岡農水相の自殺など政治と金をめぐって次々不正が発覚すると「政治資金規正法改正」などとまたまたザル法を強行採決して切り抜けようとした。どころがどうだ。またまた松岡に代わって任命された赤城農水相の問題が浮上した。これだけでも、もう改定した「政治資金規正法」が何の役にも立たないザル法であることがはっきりしたではないか。今回強行採決で成立した、安倍政権目玉の法律は、どれ一つとして、国民にとっては「百害あって一利なし」という代物だ。今、国民の不安と怒りを買っている「年金」問題でも、本来なら怒りが爆発してもいい問題。(国民よ、なんておとなしいんだ!)憲法「改正」問題も、教育問題も、安部政権の狙いは、系統的に物をみていくならもはや疑う余地のないほど戦前回帰の方向だ。安倍政権の「美しい国」の正体はこんなものだ。政権党はもちろんだが、戦前、戦後の政治の歩みを歴史的に見るなら、くっついたり離れたりの寄せ集め党がまた、正義にも真実にもかなったものではないことも明らかではないか。2大政党と言う、マスコミが鳴り物入りで作り出している流れも、似たり寄ったりだ。
一人でぼやいたところでどうしょうもないが、ぼやきたくもなる、というのが正直な心境だ。ごめんなさい。でも参議院選挙だものね、がんばらなくっちゃ。

 私がぼやいているようではなんとも情けない。土筆塾の子どもたちの政治への発言のほうがほうが昔も今も健在だ。 
              政治・社会への発言

    なにがダメなんだ       (中学3年)

 選択国語で、「青年の主張」という作文を書いた。
 先生が「自分の思っていることを書きなさい」といったので、おれは政治のことを書いた。内容は、小泉首相への批判的内容だった。おれは、その作文を先生に出した。  
 そしたら「ダメです」と言われた。「どうしてですか?」と言い返したら、「あなたにとって、政治のことはむずかしいからダメです」と言われた。
 「はぁ?・・・なんだ、この先生」。どなりつけてやりたい気持ちになったが、がまんした。
 しかし、どうしておれに政治のことがむずかしいんだよ。なめんなよ。まぁ、おれはこの先生に嫌われているからこう言うことを言われたと思うが、許せない、と思った。
 「あなたにとって、政治のことはむずかしいから」と言う理由で「ダメだ」と言われたのは本当に頭にきた。

 土筆の子どもたちは社会や政治のことについても、積極的に発言する。それは十年前も五年前もそうだった。もちろん今もそうだ。年代はまちまちだが、次に子どもたちの作文を紹介する。

イラク戦争反対        (中学三年)

 今、イラク問題が世界の話題の中心になっている。アメリカ側は、テロとの戦いだと主張しているが、多くの人々が、石油が目的だといい議論を巻き起こしている。アメリカの中でも、一般市民から戦争反対の声が上がり始めた。
 僕たちが受験勉強をしている間に、世界各地で反対運動がもり上がり始めた。反対する声はかなり大きくなった。攻撃をしかけようとする米英、それに賛成するのは数少ない国だ。
 これで戦争はしなくなるだろう、と思っていたが実際は違った。米英は全く考えを改めず、いまだに武力攻撃をする構えだ。世界の人々が、世界の多くの国々が反対しているのに、それらは全く無視だ。 
 イラクも戦争をすることは望んでいない。望んでいるのは、たったの数十ヵ国。それらの国の中でも多くの一般市民は反対の意思をしめしている。こんなにも反対の声が上がっているのに、なぜ戦争をやめさせることができないのだろうか?
反対運動やデモの力は、そんなに弱いのか。
 反対運動が無意味だとは思わない。戦争がおこるのをくい止め、遅らせているのは反対運動によるものだ。
 しかし、そうすることはできても米英の意思を変えるまでには至らない。結局はブッシュとブレア両首脳を中心とする政治家たちによって米国も英国も動かされてしまっている。
 ブッシュ大統領の行動はあまりにも身勝手だ。アメリカ国民の意思を無視し、大統領という地位を利用し、自分の考えだけで国を動かそうとしている。英国のブレア首相も同様だ。これが民主主義の国だろうか。どこが国民主権なのか。なぜ、このような国が世界で最も強い力を持っているのだろうか。
 この前、米英が新たな動きに出た。「フセインをとるか、われわれをとるか、どっちだ?」と迫った。自国の強大な軍事力、権力を利用し、国をあげての脅しにかかった。これが米英の国を代表する人たちによる行動だと考えるとあきれてしまう。子どもにあきれられる大人も大したもんだ。
 このまま事態がすすめば、必ずといっていいほど、戦争は起こってしまうだろう。第三次世界大戦にまで発展するかも知れない。そうしたら、悲しいことに,日本は米英の味方をすることになるのだ。
 太平洋戦争以後も、朝鮮戦争やベトナム戦争があった。まだ戦争の時代は終わっていない。現代でも戦争時代の終わりは見えない。いつになったら終わるのだろうか。
 しかし、ただぼんやり思うのではなく、戦争時代をおわらせるために、自分たちで行動を起こすことが大切だ。そうして本当の民主主義を作りあげなければならない、と、思う。


日本社会について       (中学3年)

 人と人とのふれあいが少なく何か得をすることがないと何もしない人が激増している。家族以外の人とのふれ合いが少なくなっている。 
 さらに何か得をすることがないと、必要以上の労力を使いたがらない。これは日本の現代社会の特徴である。
 社会をひっくり返さない限りこれは変わらないだろう。
 また、マスコミに誘導されやすい。これは弱点中の弱点である。なんとなく、もっともらしい意見を書き、あらゆるメディアから情報を流せば自分の意見より、そっちの意見を優先させてしまう。
 こうしてみると“核”よりもマスコミの方が恐ろしくなってくる。

   靖国問題        (中学2年)

 小泉首相は、八月十三日に靖国神社に参拝した。この問題については、随分前から世界各国から批判されていた。特に中国・韓国。十三日のテレビで小泉首相が靖国神社を参拝していたのを見て驚いた。十五日ではなかったが、どっちにしろ参拝したのだ。
小泉首相が参拝する前に、私の友達が遊んでいる時に聞いてきた。「小泉さんの靖国神社参拝のこと、賛成?反対?」私はもちろん「反対」と言ったがその友達はとてもビックリしていた。この友達は小泉首相が好きらしい。そして、その友達は「靖国神社には、戦争で亡くなった方がまつられているのに、どうして他の国から反対されるのだろう?変だと思う。」と言ってきたので、私は聞いてみた。「あそこは戦争で亡くなった人だけまつっているんじゃないよ。戦争犯罪人もまつっているんだけど、知ってた?」「えっ!」と友達は驚いていた。
やっぱりその友達は靖国神社についてあまり知らず、小泉ファンとして小泉さんが批判されるのが嫌だったのだろう。
 こういうふうに、好きだからとかで選挙で投票したりするのは、やめたほうが良いと思う。それに、この友達に「もっと新聞を読め!」と言いたい。(次回に続く)
by tsukushi--juku | 2007-07-08 22:23