土筆塾主宰・土屋春雄のブログ

柚子と卒業生のことなど
                 柚子と卒業生のことなど

 3日前になる。我が家の玄関に、紙袋に入ったたくさんの柚子と、手紙が置かれていた。卒業生Y・Nさんからだった。1997年度卒業だから、もう17年前の卒業生と言うことになる。めったに会うこともなかったが、土筆通信は、途中途切れたことはあったが出来るだけポストに入れるようにしていた。
 まず手紙を紹介する。

   土屋先生

 お久しぶりです。いつも土筆通信を入れていただき、ありがとうございます。土筆通信、なんと1300号を超えたのですね。すごい!私が通っていたころの通信はすべて先生の味のある手書きでしたね。作文の授業でホームランをもらって、通信に載せてもらえることは喜びでした。
 今の子どもたちの作文も、いろいろなことをきちんと見つめ描かれていますね。土筆塾にいる間に、たくさんの大切なことを学んでほしいです。
 私が政治に興味を持てたのも先生のおかげです。子どもにも、難しいことを分かりやすく話してくれましたね。先日の選挙の投票率の低さは残念でした。報道が、「自民圧勝」のイメージを作り上げたことも残念です。さまざまな方向から報道を見ることや、投票することの意味が未来の有権者に伝わればいいのですが…。
 平和な日本がいつまでも続くことは難しいのでしょうか?若い人たちこそ、政治に興味・関心を持たないと…。
 なんだか取りとめのない文章になってしまいましたが、それは日ごろいかに文章を書いていないかと言う証…。
 寒くなりました。お体ご自愛ください。と言ってもよっぽど先生の方が元気ですね!私も負けないようにしないと…。それでは!  Y・N

 冬至を前にして沢山の柚子、その心づかいも、手紙も、胸躍らせるほどうれしい。
Nさんは沢山作文を書いた。小学生3年生ごろからだったろうか。中学3年までのNさんの作文は、たくさん土筆通信に載った。いい文章を書く子で、私はその都度「ホームラン」をあげた。
 一つだけ、紹介しておく。

    ゴミを拾うおじさん(6年生)

 学校へ行くとき、いつもゴミを拾いながら歩いているおじさんさんがいる。家の前の道路から、気象衛星センターまでの間いつも見かけるので、、きっと気象衛星センターの人だと思う。
 この間、おじさんがゴミ拾いを始める最初の動作を見た。そのおじさんは、カバンから、おもむろにゴミ袋とカンゴミばさみを取り出して、燃えるゴミ燃えないゴミを別々に拾っている。
 私はいつも、そのおじさんを、歩きながら追い越すのがとても悪いような気がする。きっと追い越していく人みんながそう思っているに違いない。
 朝、おじさんさんを見かけると、いつも心がすっとするけれど、少し胸がチクッとする。私だって勇気があればできることだ。
 おじさんさんが通った後の道はとてもきれいだ。
 
 Y・Nさんと同級生だったKさんからも、先日手紙をもらった。こちらはママさん。1歳になると言う子どもさんとのツーショットの写真を同封してくれた。「土筆通信が1300号を超えたとのこと、おめでとうございます。1300通以上の元気を先生は発信続けているのですね。これってたいへんなことですョ!今の日本、地震とか…色々、本当にいろいろなことがあるけれど、こうして変わらず通信が発行されて、それが1300通も世の中に広がっている。先生のまっすぐな気持ち、ステキだなっていつも思う…」なんて書いている。
 同封されていた子どもさんとの写真を見ながら、つい、ほほが緩む。Kちゃんが小学3年生の頃だ。私は『心を育み心をつむぐ』の中で「Kちゃんとの会話』と言う文章を書いている。
 「お母さんがね、つくしは遊び塾だから、あまり勉強しないから、つくしをやめて国立学院に行くか、って言うんだよ。」
 「そう、じゃ、つくしやめるか」と言うと「やだ、やだ」と言う。「Kちゃんは、お母さんになんて答えたの?」と尋ねると「やだ、って言ったんだ」と言う。「勉強ちゃんとやっているのにね。どうしてあまり勉強しない遊ぶ塾って言うんだろうね」「竹でっぽう作ってくれたりするからじゃない?」とKちゃん。
 こんなKちゃん結局中3卒業まで土筆塾に通った。このKちゃんが…と思うとついにやにやしてしまう。これもうれしい便りだった。
 長くなるからこれ以上書かないが、昨日会った同じく同級生A君のお母さんに聞いたところでは、彼は今市内の総合病院で調理師として働いているという。卒業生の消息はまだまだ尽きない。いずれ書くことにするが今回はこれでとどめておく。
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by tsukushi--juku | 2014-12-20 12:17 | Comments(0)