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by tsukushi--juku
土筆塾主宰・土屋春雄のブログ

日々の断片
 日々の断片・思いつくままに
 2013年度政府予算案が発表されて、自民党安倍政権の方向が打ち出された。私などは政策全般について論じる力量はないから、ぼやきにも似た感想程度でこれからの推移を見ていくしかない。
一方で消費税増税を推し進め「景気が悪くては増税できない」と「経済再生を掲げて大型公共事業の拡大と大企業支援に乗り出した。生活保護は削減(これは国民生活全般の水準を引き下げることにつながっている。生活保護だけの問題ではあるまい)自衛隊費の大幅増大などの大見出しが新聞紙上に踊っている。
 「公共事業増」ゼネコンは大喜び、財界の城、「経団連」の米倉会長は「成長と富の創出の好循環を生み出す方向に転換されたことを歓迎する」という談話まで発表した。だが、「富の創出」は庶民の富ではない。財界の富だ。景気回復のおこぼれは国民にも及ぶなどという論理は小泉政権下盛んに言われた。結果はどうだ。260兆円を超す内部留保(ため込んだ儲け)は大企業を潤したが、リストラ、派遣労働の恒常化、貧富の差、格差社会の出現と痛みはすべて国民に押し付けられた。今回の安倍政権の方向はこれに輪をかけ、一層進行させるだろう。尖閣列島問題、北朝鮮の核実験と大騒ぎして外交努力をいい加減に、自衛隊の強化に突き進む。沖縄はオスプレイ配備も辺野古への基地建設も沖縄の相違を無視してアメリカのご機嫌伺いだ。原発再稼働まで見え見えだ。あれもこれもきりがない悪政だ。ぼやきにも似た感想しか書かないが、子どもたち、若者の未来は暗くなる一方だ。

 こんなぼやきはやめよう。日々の土筆塾、そして私の日記風断片を書くことにする。
*X月X日。3年生のM子が「先生、落書き書いてもいい?」という。塾の教室の板壁は落書きだらけだ。いろいろな落書きがある。「みほとみさとでーす。中3までいまーす。K子は中3までいると言ったのに途中でやめた。ウソつき!(笑い)「武井愛子、サイコー、マジ大好き 、超大好き」「ももかは信頼できる人 」こんな調子だ。そんな落書きを見てM子も書きたくなったようだ。私は落書きを歓迎しているわけではないが、禁止もしていない。落書きは子どももメッセージだからだ。私はM子に「書いてもいいよ」と言った。「後で見てね」M子はそう言って壁の隅の方に何か書いていた。帰ったあとで見ると「先生へ、算数教えてくれてありがとう。これからもよろしくお願いします。」とあった。
*X月X日。もう何年か音沙汰のなかった学生時代の友人から、突然電話が来た。「君は偉いよ。信念曲げないで今も頑張っている。『子らの未来と日本の未来のために』読んだ。りっぱな本だよ、感心した。本代兼ねて1000円送るよ」なんていきなり言う。そういえば『子らの未来と…』を発行した時送ったんだと思いだした。しばらくおしゃべりして電話を切った。
同じ日だ。通信読者で、ところが、しばらく送るのが滞っていた都内在住のKさんから手紙。障害者の作業所を立ち上げて15年、現役でがんばっている。沢山の切手が同封されていた。読者の中にはこうして切手を送ってくれる方も結構いて大変助かっているのだ。ありがたいこと。
 
*X月X日。下田から電話二つ。土筆通信新年1号で紹介した書家の山田池鶴子さんと金谷旅館の若女将ローマン派の画家、今井伊豆美さんから。土筆通信を送ったがそのお礼を兼ねた電話。
この日、やはり学生時代の仲間Hさんから電話。前日メールがあったばかりだ。保育園を経営しているが、かたわら地域の「9条の会」や、「自然観察指導員」として活動をつづけている。下田の高校の同期生(元中学教師)からも手紙があった。
*X月X日。水曜日に行っている卓球クラブに、新しく中国出身の女性が加わった。私はこのクラブの何人かいるコーチの一人だが、たまたま私のところに回ってきてお相手をした。終わった後、持っていた名刺を自己紹介代わりにわたしたが、彼女からも名刺をいただいた。「通訳・中国語」とあった。その夜、思いがけなく彼女からメールが来た。  
土屋先生、Nです。今日は卓球を教えていただきまして本当にありがとうございました!私みたいな全然できない人にやさしく、親切に教えていただき、本当に心から感謝しております。
 早く先生みたいに上手になりたいですね。これからもよろしくお願い申し上げます。
 さっそくネットで先生が書いた本を調べさせていただきました。
どれもすばらしい。なのでこれから機会があれば読もうと思っております。
私も読書が好きです。今、稲盛和夫先生が書いた「生き方」という本を
買って読んでいます。
 それではお会いできる日を楽しみにしています。

いろいろなところでいろいろな人とつながって生きる。これは私の楽しみでもあり、活力でもある。
 わたしは卓球を週4回やっている。体力維持を兼ねる、私の好きなスポーツだ。「西堀・新堀コミュニティセンタ‐」、「清瀬コミュニティプラザ」、「下宿市民体育館」、それに「東久留米スポーツセンター」だ。 先日、西堀・新堀コミセンに卓球に行った折、突然「土屋先生」と声をかけられた。もう5・6年も前になろうか、一年ほど塾に通ってくれたY君のお母さんだ。「下の子が塾に行きたいと言い出した。塾と言えば土筆塾だ。兄もそういうし、親としてもそう思っているので、そのうち伺います」という。土筆塾は一切宣伝していないから、すべて口コミだ。だから兄妹で来てくれる子も多い。うれしいことだ。
by tsukushi--juku | 2013-02-06 17:15