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by tsukushi--juku
土筆塾主宰・土屋春雄のブログ

あてのない遠足
    思わぬ収穫ー山菜摘み遠足

  今年の「あてのない遠足」はたくさんの収穫があった。セリ、シドケ、ハナイカダは去年も結構採れたが、今年はウドが多かった。下見に行ったときは、ウドはまだ芽が出ていなかった。枯れたウド殻を頼りに見当はつけておいたが、それを超える収穫があった。
初めての子は、なかなか山菜と雑草の見分けができなかったが、何回か行っている子は覚えていて、セリにしても、ハナイカダにしても、シドケにしても、ウドにしても自分で見つけていたのは頼もしい限りだった。
道などない、山の急斜面を上り下りして山菜を採り歩く姿は、普段見慣れている子どもとは違った面が見えて、なんとも頼もしかった。こうした経験はいい。
ところが今年の参加は13名ほど。そのうち大人が半数ほどいたから子どもの数は少なかった。一時は50名を越えるほど参加したものだったが、去年も多くなかった。年々参加者が減ると言うのはさびしい。
中学生は部活などでほとんど参加しないし、小学生でもサッカークラブやバスケットクラブなどに参加している子どもは参加しない。
親の価値観にもよるが、私としては、子ども時代はいろいろな体験をさせたほうがいいと思うし、とりわけ自然体験はたくさんさせてやった方がいいと思っている。親子で参加すると言うことも大切だ。せっかくの日曜日、親はゆっくり休みたい、翌日の仕事にさし障ると言うことがあるかもしれないが、親子で体験を共有し、話題を共有するということは子どもの成長にとってきわめて大切なこと、と、私は思っている。その夜の食事は、参加したどの家庭も山菜料理を味わい、話題も弾んだことだろう。
教育は紙の上だけで得る知識の量で決まるものではない。自然体験などのさまざまな体験を通して身についていく感性や生きる力は、子どもの人間形成にとって欠かすことのできないものだ。親は子どもを命令や号令で動かし、知識の量で評価するだけでなく、少し手間ひまかけて、自然の中でともにすごすといったことがあってもいい、と、私は思うのだ。
来年の「あてのない遠足」も多分4月29日(休日)と言うことになるだろう。たくさんの参加を期待したい。
あてのない遠足
                      5年 浜田未月

四月二十九日金曜日、「あてのない遠足」に家族で参加した。場所は吾野近くの山だ。一昨年、去年といっているけれどやっぱり山菜採りの遠足は楽しかった。なぜならウドや他の山菜を採っていくたびにうれしくなるし、採った山菜を食べるのも好きだからだ。特にハナイカダのてんぷらは最高だ。
 去年と変わらず、山道はけわしかった。歩き始めてからちょっとしかたっていないのに、もう足首が痛くなってきた。そう思い始めたとき、先生がウドを見つけた。その場所は確か去年見つけたところと同じような気がした。先生がコンクリートの上の土手に押し上げてくれた。ウドがあった場所は少し、高めの段差があったからだ。先生にナイフを借りウドを採った。
 最初に見たときは分からなかったがだんだん記憶がよみがえり、ウドを見つけた。これがウドか、と思った。しばらく見ていなかったから忘れていた。でもやっぱり採ってみるとうれしかった。そこで採った三本を、ぼくと省吾君と高田で分けた。
 その後、セリ、ハナイカダなどを採り、ますますうれしくなった。だが、いくら探してもウドは無かった。少し残念に思っていたとき、ハナイカダが大量に発芽しているところを見つけた。ハナイカダはうまいので夢中で採った。見るとビニール袋はずっしりと重くなっていた。今日の晩食べきれるかなと思ったぐらいだ。
 そうやって歩いていると、シドケがたくさんあるがけについた。そこはけいしゃが急で、すべりやすかった。そこでシドケをたくさん採り、下に下りてから、元の場所にもどった.。
そのときは足首がガクガクだった。
 またしばらく歩き続けていると、去年も行った少し広いところに着いた。そこでご飯を食べ、おやつも少し食べた。
その後、ぼくはやっと切りたおした木の下にあったウドを見つけた。しかも三本も!とてもうれしかった。そしてその辺りを探してみるとさらに四本見つかった。ぼくはますますうれしくなった。そのとき先生が、
「ウド採りに行くぞ!」
と言ったので、ついていった。もっとウドを採りたいという気持ちをおさえ切れなかったからだ。そうやって先生についていったら、平らなところに出た。
「ここいらにウドがあるぞ!」
といったので、ぼくは夢中になって探した。なかなか見つからないと思ったとき、しげみに五・六本ウドがあるのを見つけた。ぼくは飛んでいってウドを採ろうとした。高田も同じところを見つけたみたいだったけれど、それは違った。ぼくの見つけた後ろにも五・六本のウドがあったのだ。ぼくの心はおどった。
 その日はとても楽しかった。ウドがこんなに採れるとは思わなかったからだ。とにかく、今日は最高の一日だった。

   今年のあてのない遠足
                   5年 高田優一郎

 ぼくは、先週の金曜日に吾野にある山に土筆塾の「あてのない遠足」で行きました。今年は、新しく入った村山くんも行きました。
 ぼくは浜田くんと省吾くんと村山くんといっしょに山を登りました。山には、セリ、ウド、ハナイカダ、シドケなどの山菜がありました。
 最初にウドを見つけたのは浜田くんでした。ちょっとくやしかったけれど、3本あったので1本分けてくれました。はまだくんは優しいなと思いました。もうちょっと登ると、セリがたくさんある所に着きました。そこでビニールふくろにいっぱいセリを採りました。もうちょっと行くとハナイカダがすごくたくさんある所に着きました。そこでいっぱいハナイカダを採りました。そうするとだんだんふくろが重くなってきました。
 ちょっと坂が急になってくると、もっと急な坂の所にシドケがたくさんありました。それでぼくは浜田くんたちとシドケをビニールふくろ半分くらい採りました。坂が急だったのでちょっとつかれました。
 シドケを採ると、ぼくたちはみんなと違う道を行きました。そこにはトゲのあるいばらがいっぱいあって先に行きにくい、かわりにウドが7本ぐらいかたまっている場所が4ヶ所ぐらいあって、7本のウドをゲットしました。飛びはねるぐらいうれしかったです。
 もうちょっと登った所で、昼ごはんを食べました。弁当を空けてみると、はしを家においてきたらしくありません。先生が木の枝ではしを作ってくれました。木のはしで食べた弁当はとてもおいしかったです。少し休んで、山を下りました。駅に着いたらもうたおれそうなくらいヘトヘトでした。
 今年は、去年よりもいっぱい山菜が採れたので、来年はもっと採れるといいです。今年はとても楽しかったので、次のあてのない遠足もぜったい行きたいです。

   山菜を楽しみながら
                        5年 村山璃空

4月29日に土筆塾の遠足であがのまでいきました。
 山菜採りを始めて、最初は草の見分けがつかなかったけれど、土屋先生が見本を見せて教えてくれたので見分けができるようになりました。セリはくきが赤むらさきで丸っぽいいなど、山菜の種類も教えてもらいました。
 山道を歩いて行くと、シドケという草が生えていました。もみじのような形をした草です。ぼくはシドケがたくさんあるところに行ってすべって落ちてしまいました。少し落ちてとまりましたが、ビックリしました。そこでシドケを採ってあがろうとしましたが、大木があったり、土がやわらかかったりで、あがるのが大変でした。落ちた理由はたぶんシドケ採りにむちゅうだったからだと思います。
 その後、ウドを採りに山のおくの方に行きました。だけどなかなか見つかりませんでした。もう少しおくに行くと、ウドが3本採れました。ウドガ採れてよかったです。
 家に帰ってお母さんに料理してもらいました。お母さんも山菜を料理するのは初めてだったので、料理の仕方を土屋先生に教えてもらっていました。
 山菜料理はおいしかったです。みんなもおいしいといってくれました。うれしかったです。ぼくもおいしかったのは、自分で採ったからだと思います。
 また、山菜採りに行きたいです。
by tsukushi--juku | 2011-05-12 18:28