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by tsukushi--juku
土筆塾主宰・土屋春雄のブログ

政治へのひとこと
 政治への一言

 「世論」という不思議

鳩山政権が崩壊した。「政治とカネ」、「普天間基地移設」を巡る裏切り、それだけではない。後期高齢者医療制度問題、労働者派遣法の抜本改正問題、などなどあらゆる面での裏切りと行き詰まり、国民の声に包囲されての退陣だ。あれこれパホーマンスは繰り広げたし、自公政権で見えなかった部分も引き出された面もあった。だが国民の期待には程遠く、結局はにっちもさっちも行かなくなっての退陣だ。 さて今度は菅政権の登場だ。驚いたことにいきなり世論調査による支持率がV字型に跳ね上がったという。まだ何もしていない。おまけに所信表明を読むと普天間は鳩山全総理との間で結ばれた『日米合意』を引き継ぐという。政治と金をめぐる小沢疑惑、鳩山前総理の、母親からもらったという12億円の使途など、これらは、退陣したからみそぎは済んだと証人喚問にも応じようとしない。 
おまけに、どうやら財政の健全化ということで大企業の法人税減税と抱き合わせで消費税の引き上げが見え見えだ。コンクリートから人へとか生活第一などというマニフェストは言葉さえ見当たらない。つまり鳩山政治の中身は変わらないどころか、反省ひとつなく、より自公政権時に近づくとんでもない代物。それも当たり前。菅政権の面々は、副総理だった菅総理を含めてほとんど横滑り。
マスコミは鳩山政権誕生時同様、菅政権を大いに持ち上げ、民主党上げ潮などと書き立てる。「世論」はマスコミによって作り出されていることは間違いない。マスコミは世論を作り、作られた世論に今度は追随する。日本の民主主義のこれが現状か。
書きたいことは多いが紙面がない。(土筆通信NO1123の一部)
by tsukushi--juku | 2010-06-14 23:06